みなさんこんにちは。EIDOS代表トレーナーの西本耕亮です。
「前にもジムに入ったんですが、結局続かなかったんですよね」
申込みの画面を開いたまま、前にジムへ行かなくなった時期や、払い続けた会費を思い出す。もう一度始めたい気持ちはあっても、そこで手が止まる人はいます。
一度続かなかったことは、ジムに向いていない証拠にはなりません。先に見るのは、いつ、どこで足が止まったか。気合いを入れ直す前に、前回の予定を開くところからです。
もう一度始めるなら、通う日、ジムでやること、疲れた日や行けなかった日の扱いを決めます。申込みより先に、次の一回をいつ、どう始めるか。そこが見えれば動き出せます。
目次
- 続かなかった理由を「意志」で終わらせない
- 再開前に決めたい3つのこと
- 疲れた日と行けなかった日まで決めておく
- 最後に
1. 続かなかった理由を「意志」で終わらせない
前にジムへ行かなくなった頃、何がありましたか。残業が増えた。会食が重なった。
行っても何をするか分からず、足が重くなった。前の一週間をたどると、そんな場面が見えてくることがあります。
仕事の約束は守っていたのに、運動だけ続かなかった。「自分は意志が弱いのかな」と考える人もいます。けれど、まず確かめるのは性格ではなく、予定の組み方です。
帰る時間が読めないのに、毎回仕事帰りに寄る予定だった。その組み方には無理があります。予定に入らなかった一回を、意志の弱さで説明するのは違います。
水曜の夜をジムの日にした。ところが会議が延びる週が続き、早く帰れた日は家の用事もある。ジムが駅から近くても、仕事と帰宅の間に時間がなければ行けません。
最初から週三、四回を目標にしていた人もいるでしょう。元気な週には行けても、忙しい週には難しい。回数そのものが生活に合っていたかも見ます。
週三回できる人と比べなくていいです。今の仕事で空けられる日がどこか、そこを先に探します。
手帳やスマホには、行けなかった日の前後の予定が残っていることがあります。遅い会議が続いていたか。帰宅後に別の予定があったか。そこから分かることがあります。
行けなかった日を数えても仕方ないです。次に見るのは「じゃあ、どこなら入る?」です。
予定表では空いていたのに、夕方の電話が長引く。帰り道で買い物を頼まれる。空白の時間が、そのままジムの時間になるわけではありません。
ジムへ行く服を持っていなかった。そんな細かいことも、前の一週間を思い出すと出てきます。

ジムに着いてから足が止まる日もあります。マシンはたくさんある。でも今日は何をするか決めていない。
仕事で一日中考えた後、運動の内容までその場で決める。これも負担です。
胸も腕もお腹もやろうとして、どれから始めるか分からなくなる。マシンの前でスマホを見ているうちに時間が過ぎる。
運動が嫌いだと決めるには早い。毎回ジムで決めることが多すぎたのです。
前に止まった理由は、この三つから見ます。
- 時間が合わなかった
- 行っても何をするか迷った
- 一回休んだ後、戻る日を決めていなかった
一つでも当てはまるなら、次はそこを変えます。同じ予定のまま会員証だけ作り直す。これでは、前と同じところで止まります。
2. 再開前に決めたい3つのこと
もう一度始めるなら、先に決めるのは三つです。
立派な計画表は要りません。普段の一週間に本当に入るか、それを見ます。
(1) 通う曜日と時間
まず、比較的帰りやすい曜日を一つ。平日の夜が読めないなら、週末の午前でもいいです。「行けたら行く」だけでは、仕事が終わるたびに考えることになります。
予定に入れるのは、ジムで動く三十分だけではありません。移動と着替えにも時間がかかります。予定表に空白があっても、職場を出てから家に帰るまでで考えると厳しい日があります。
会議が十九時に終わるから間に合う、とは限りません。そこから移動して、着替えて、運動して、帰る。
順に並べると「この日は違うな」と分かることもあります。バッグを持って出る日も、先に決めておくと楽です。
国のガイドでは、成人の筋トレは週二〜三日が勧められています。でも、ここを見て「週一回しか無理なら意味がない」と考える必要はありません。
再開前に見るのは、理想の回数より、今の生活で本当に空けられる日です。目的や体力によって必要な運動量は違います。週一回を万能な答えにも、ゼロと同じ扱いにもしません。
(2) ジムでやること
次は、最初の一回に何をするかです。脚を使う、押す、引く。
そうした動きから、今の身体で無理なくできそうなものを選びます。全部のマシンを回らなくていいです。
以前と同じ重さを、初日からいきなり扱う必要はありません。器具の使い方が曖昧なまま重くするより、スタッフに聞く。久しぶりの一回は、動きを確かめるところからです。
初日は、使いたい器具を探すだけでも時間がかかります。予定した種目を全部終えられなくても、使い方が分かり、次も同じ内容で来られるなら、その一回には意味があります。
翌日の仕事に強い疲れが残るなら、初回の量も見直します。

脚・押す・引くは、考えるための例です。運動歴や今の身体の状態で、選ぶ種目は変わります。
ジムの入口で「さて、何からやろう」と毎回迷わないように、最初の内容を少し決めておく。これだけでも、その場で考えることは減ります。
(3) 休む日の扱い
元気な日に、疲れた日のことも決めておきます。少し疲れているなら短く動いて帰る。体調が悪い日や、いつもと違う痛みがある日は休む。
ここは無理に予定を守らなくていいです。
厚生労働省も、運動前の状態や当日の体調を確かめるよう勧めています。「行くか、もうやめるか」の二択にしなくて大丈夫。
決めるときは、その日の身体を見る。予定表より、今日の体調が先です。
3. 疲れた日と行けなかった日まで決めておく
手帳にジムの日を書いて、予定を決めたつもりになることがあります。けれど2018年に民間ジム利用者877人を対象にした試験では、次の二週間に行く日時を決めただけでは、来館は増えませんでした。
一方、2022年の計画づくりに関する研究のまとめでは、身体活動を後押しする結果も報告されています。対象もやり方も研究ごとに違います。代わりの日を一つ決めれば必ず続く、という証明ではありません。
この試験では、仕事で予定が崩れた後の戻り方までは調べていません。ここから先は現場の話です。行けなかった後にいつ、どう戻るかも決めておきます。
水曜の予定が会議でなくなったら、土曜の午前に移せるか見る。土曜も難しければ、二回分を別日に詰め込まなくていいです。次に予定を見直す日だけ、決めておきます。
「今週はもう駄目だ」と手帳を閉じる。翌週も忙しいと、そのまま間が空きます。できなかった回数を数えるより、次に行ける日がどこかを見ます。
そこにまた会食や残業が入ったら、その時に見直せばいい。絶対に守る予定を作るというより、間が空いたままにしないための決め方です。

休んだ日の夜にスマホや手帳を開くなら、書くのは二つだけ。
- 次にジムへ行けそうな日
- その日に最初にやること
これがあれば、次回ジムの入口で一から考えずに済みます。最初の数回は内容を大きく変えない方が、前回と比べやすいです。
終わったら、やったことを一行だけ残す。次に行くとき、前回の重さや回数を見られます。
二週続けて仕事帰りに行けなかったら、曜日を変える。毎回ジムで迷うなら、種目を少し絞る。同じところでまた止まったときに直すのは、性格ではなく予定か手順です。
4. 最後に
申込み画面を開いたまま、前回行かなくなった時期を思い出す。その経験があれば、同じ曜日に同じ通い方を戻す前に、一週間の予定を見直せます。
仕事と家の予定を見ても、どこへ一回を入れるか迷うなら、EIDOSで一緒に考えます。前回どこで通えなくなったかも、相談の手がかりになります。
前回止まった場所が分かれば、次は同じ組み方を繰り返さずに済みます。一度続かなかった経験は、「自分は続かない人間だ」という証拠にはなりません。

